社内の出世コースから外れてしまったら

職場、会社内

もうこれ以上今の会社での昇進はない、と悟った時どうしますか? 私なら悟った時の年齢にもよるかな、と思います。30代なら転職して他の会社で再出発も出来そうですが、40代後半だったらどうでしょうか、即断はできない感じですね。少し考えます。

ひとつの会社の中で、出世コースから外れたからといってその人の会社員人生は終わってしまったのでしょうか。負け組のレッテルを貼り付けられるのでしょうか。いやいや、人生終わるまで何が起きるか誰にもわかりません。あきらめる必要なんて全くありません。

状況次第で今後を考える

大手企業のケースが多いでしょうか

出世コースから外れるというのは中小企業より大手企業に多いケースではないかと思います。中小企業では頑張って会社業績に貢献できれば出世できるかと考えますが、大手企業の場合は、ライバルが多く存在しますし、配属された部署であるとか(たまたま業績絶好調)、その会社の基幹事業に携わったとか(たまたま配属された)、運も大いに関係していてご自身によるコントロールが不可能な要素が多く絡み合っていると思います。

なので本人のスキルが足りないというよりは、どれだけ運が味方してくれたのかが大きな影響なのかと思います。ご自身のスキルに自信があるのでしたら転職や独立を考えても良いかと思います。

出世コースに乗ることだけが本当に幸せなのか

以前、知人から聞いた話ですが、ある大手企業で出世コースに乗った45歳の方が部長に昇格したそうです。この場合、この方の主な業務は組織運営や人の管理となり、いわゆるゼネラリストになっていきました。

一方、出世コースから外れた同世代の方はスペシャリストとしてある担当業務を極めていくことになりました。管理系の仕事ではないのでご自身の仕事だけに集中した毎日を過ごしていきます。

先ほどの部長に昇格された方は55歳で役職定年を迎えました。今まで部長という肩書がありましたが、役職もなくなり、給料も下がることになります。スペシャリストでとして業務を極めてきた出世コースから外れた方はそのまま担当業務を続けていきました。

部長だった役職定年を迎えられた方はゼネラリストとして過ごしてきましたから特に専門性のある職種に就くことはありませんでした。結局、組織内のアドバイザー的な業務か、何か資料作成などをして定年まで過ごされたそうです。会社によってまちまちでしょうが、正直、役職定年後の社内での居心地は良いとは言えないのではないでしょうか。私なら、役職定年後からでもいいので専門性のある担当業務に就くお願いを会社にしてみますが。

部長に昇格しなかった方ですが、結局スペシャリストとして再雇用制度を利用し65歳まで勤め続けたそうです。会社員人生、終わってみたらどちらが幸せだったのでしょうか。それぞれの価値観にもよりますが会社員は『細く長く』が良いのかもしれません。『太く長く』は会社員としては存在しないかもしれません。

役職定年を上手く利用する

ところで役職定年を迎えた方達はその後何もしなくて良いのでしょうか。役職定年を迎えても手を抜くようなことは避けるべきです。会社に通いながら(給料をいただきながら)、何か専門性を身につけることに集中してみてはいかがでしょうか。退社後や週末に専門学校に通っても良いし、通信教育でも良いかもしれません。場合によっては副業を開始し、60歳以降(65歳以降)の収入を副業で稼げる準備をしてしまうのです。へこんだり、落胆している場合ではありません。会社員のメリットは会社を利用してご自身にスキルを身につけられることです。

出世コースから外れたと知ったとき

出世コースに上手く乗れた同僚をうらやましいなんて思ったことがあったかもしれませんが、役職定年、60歳定年退職、再雇用制度とまだまだ会社員を襲ってくるネガティブなイベントがあり、出世コースに乗った方であっても、実は会社員としての幸せはそんなに長続きしないような気がします。

収入という観点で申し上げてしまうと、年金だけでは十分ではありません。ですから理想的には65歳以降も年金以外の収入があると理想かと思います。そういう土台を会社員時代に準備できるかは重要になります。

転職活動を開始する

その会社にこれ以上勤務していても昇進しないのでしたら転職を検討することは間違った選択ではありません。理由は、会社員の給料は昇進やポジションと関係しているからです。また、役職定年のない会社に早目に転職するのもアリかもしれません。但し中途採用は即戦力を求められますので、ご自身のどこが、何が専門性として秀でているのかを常に意識し、かつ向上させる必要はあります。

30代ならまだ良いのですが、40代後半にもなると転職もなかなか難しくなる可能性があります。しかしご自身がお持ちの専門分野が転職市場において求められているものであれば問題なく優良企業への転職は可能です。

副業の準備をはじめる

たとえ転職が出来ても65歳以降の収入には不透明さがあります。転職をしようがしまいが65歳以降の収入確保のために副業をはじめてしまうのはどうでしょうか。3年間くらいかけ副業を小さく始めてゆっくり育てるみたいな感じです。副業の内容についてはネット上にいろいろと情報が出ていると思います。

会社に留まり専門性を極める

たとえ出世コースから外れてしまっても、転職や独立のリスクを避け、現在の会社に留まり専門性を高め、ある分野のスペシャリストになるというモチベーションを持ち続けていく、という生き方も理解します。人それぞれ考えがありますから。ただ、ここで私に言わさせていただきたいのが「どの道を選んでもその選んだ道をやり抜くこと」が大切だと考えています。

出世コースに上手く乗ろうが外れようが、所詮会社員であり、会社員としての幸せはそんなに長くは続かないということを意識しておいても良いのかと思います。

最後に

  • 出世コースから外れても、それで人生は終わりではないし、かつ不幸でもない
  • 会社員をしながら65歳以降の収入を検討しておいた方が良い
  • 正直に必死に生きていれば何とかなると自分を信じてあげる

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