転職活動のタブー

転職

転職が決まり、嫌で嫌でしかたなかった会社をようやく去ることが出来る。最高の気持である。大嫌いな上司ともお別れだ。最高の幸せ、快感だ。

まずは転職成就おめでとうございます。お気持ち理解できますが、今回は転職活動にまつわる『して良いこと』と『したら良くないこと』を、私の会社員経験をもとに記述してみたいと思います。

転職活動中

可能であるなら在職中に次の職を決める

勤務している会社を退職してからの転職活動はある一定のリスクを背負いますから危険です。出来れば在職中に次の会社(職)を決めて下さい。

仮に退職後に転職活動を開始したとすると、次の会社が決まるまでの間は無職になります。この無職の期間はブランクとなります。短期間(1~2ヵ月)なら良いのですが、長期間このブランクが続くと採用に影響する場合があります。例えば親の介護などでいったん会社を辞めブランクが発生した場合、そのブランクになった理由には正当性があります。しかし実際のところ、採用側から「スキルが維持できているか」「仕事に対する意欲はまだあるか」などが懸念されると考えられます。

例えばブランクの期間、何もしていない候補者と語学留学して英語を学んだ候補者がいたとします。あなたが採用担当者ならこの2人にどの様な印象を持たれるでしょうか?

長期間のブランクがある場合には、このブランクの期間に転職活動をしながら時間を無駄にせず有意義に過ごしていることを伝える必要があります。例えば「前職で私には****という知識が不足していたので****の勉強をしていた」、の様になります。

また、無職期間が長くなってくると焦りが生まれ、冷静な判断力が低下し、不向きな職種へ転職してしまったり、相性の良くない業界や会社に転職してしまったりと、転職の失敗に陥る可能性が出てきます。

倒産やリストラ、ご家庭の事情でやむを得ずブランクが生じてしまうことがあるかもしれませんが、転職は冷静な判断が常に必要な活動であることは言うまでもありません。

転職活動をしていることは人に言わないこと

ご家族に正直に話して理解をしてもらうことは大切だと思います。しかし職場では絶対に誰にも話をしてはいけません。職場で話せば必ずバレると思っておいた方が良いです。職場内で転職活動がバレて良いことは何ひとつありません。

あとはSNSに転職活動の投稿やSNS経由の転職活動にも注意して下さい。SNSに関しては誰が見ているかわかりません。転職に優位に働かないものは一切かかわらないことです。

転職する理由や原因を理解していること

転職希望する会社から内定が出て、転職活動が終了する目の前の状況ですが、これから上司に退職の意向を伝え、新しい会社での人間関係構築とまだまだパワーが必要です。転職には膨大なエネルギーが必要です。なので、できれば転職活動をしなくて済むようにしたいというのが本音ではないでしょうか。

なぜ今回転職活動を開始したのか、なぜ転職によって現状が改善されるのか、なぜ転職をせざるを得なかったのか、などを知って下さい。このご自身に対する理解が足りないとまた転職をしなくてはならない状況になるからです。

退職日の次の日を入社日にすると良い

これは社会保険(健康保険、厚生年金、雇用保険など)の観点からですが、退職日と入社日に間があくと、1ヵ月分未払いになるからです。厚生年金でこの1ヵ月分の未払いが将来の年金の手取り額にどの程度影響があるのか定かではありませんが(大きな金額ではないと思いますが)、できれば退職日の次の日を入社日にすると良いと思います。例えば5月31日を退職日にして入社日を6月1日にするといった具合です。

転職希望する会社から内定をうけた後

退職届を提出する

最近では退職代行サービスを行う会社まで存在していますが、原則は直属の上司に手渡しが基本です。上司が多忙の場合がありますので、事前に都合をうかがい会議室の予約でもしておくと良いと思います。上司の机の上に置いておくというのはダメです。他の従業員の目線がある上司の机で退職届を渡すのもダメです。個室で話をして理解していただき最後に退縮届を渡すのが良いと思います。

退職理由について

退職の意向を伝えると必ず理由を聞かれます。この場合、本当のことを言う必要はありません。本当の理由を話すと、その点は改善するからと引き留めのきっかけを与えてしまうからです。

なので退職理由は、引き留めることが出来ない理由を用意するしかありません。私の場合は「妻の実家の家業を継ぐ」と言いました。これは本当の理由ではなかったのですが、実際、妻の実家が商売をしていたので全くの噓ではありません。

一般的には『その会社では出来ない職種や経験』を次で実現する、という理由が良いと思います。あとは家庭の事情(親の介護、両親と同居のために実家に帰る、など)を理由にしても良いかもしれません。本当のことを言う必要は全くありません。

退職届を出し退職日まで

今までお世話になった職場ですし、またお世話になった部署の仲間たちです。感謝の気持ちを持って引継ぎを完了して下さい。人間関係のギクシャクした職場だったのかもしれないし、嫌いな上司だったかもしれませんが、そういった状況があなたが望む新天地へ導いてくれた、とポジティブに考えた方がご自身のためにも良いと思います。きれいごとを言っているのではなく、私の経験上、ポジティブな考え方をしていると何だかんだ報われるものと知っているからです。

良い印象を残して退職する

退職する会社と、まだ続くご自身の会社員人生の中で、どこでどういうお付き合いが再び起きるか誰にもわかりません。新しい会社のお客様に今まで同僚だった人が転職するかもしれません。世の中けっこう狭かったりするものです。ですからご自身の将来のために恨みつらみで去っていくのではなく、今まで大変お世話になりました、という感謝の気持ちで退職していくべきだと思います。その方が何かと得をすると思います。

最後に

  • 現在では転職は会社員にとって普通に起きることです。但し転職によって幸せになる人とそうでない人がいます
  • 転職をするのであれば、是非、期待感のある将来を手に入れて下さい
  • 転職で迷うような場合は辞退して下さい。無理は禁物です。ご縁のある時というのはスムーズに事が進みます

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