私も長いこと会社員していますので、時には同僚が去って行ってしまったり、先輩や後輩が去ってしまったり。私自身だって勤めていた会社を辞め別の会社に転職した経験があります。
結論を先に言います
その会社に勤務して明るい将来が見えていたら辞めないと思います
よく退職理由に「長い労働時間」「人間関係」「低賃金」などを拝見しますが、たしかにそれらも理由かもしれませんが、どちらかというと言い訳に見えます。本当にその会社に勤務していて希望や未来が見えていたら辞めますか?
別の言い方をすると「希望や未来が見える会社がほとんどない」になります。ですからこれだけ転職希望者が世の中に存在するわけです。
なぜ希望や未来が見えないのか?
上司がイケてないから
入社した会社で「この会社で社長にまでなろう」と思う従業員はあまりいないと思います。ですから、ほとんどの入社してきた従業員達の想定できる未来は直属の上司ではないでしょうか。
直属の上司は家庭内でも大変な時期だったりします。子供の教育問題、住宅ローンなど。会社でも忙しそう、毎日疲れた顔、センスないスーツの着こなし、どことなく毎日が辛そう。給料高そうに見えない。この様な上司を若い従業員が見た時どの様に思うでしょうか? 「ああなりたくない」「自分もあのようになるのか不安」ではないでしょうか。
こうなったとき、若い従業員の目線は、すでに希望や未来がある会社でないわけですから、「労働時間が長い」「人間関係が良くない」「給料が安い」などと感じた時に転職を考えるきっかけを与えてしまっているのではないでしょうか。
仮に直属の上司がイケてる方で、毎日が楽しそう、なんかお金もらってる感あり、服装のセンスありで清潔感いっぱい、家庭円満、みたいな方なら、若い人達も自分の未来をその方に重ねて見ることができますよね。そうすると「ああなりたい」とひとつの目標ができて会社が楽しくなると思うんです。
部門長の様になりたいと思えないから
直属の上司の話しをしましたが、例えばその上の部門長はどうでしょうか。たとえ直属の上司が各従業員の将来の希望でなくても、部門長が輝きのあるイケてる方なら、また話は違ってきますが、多分その様な方も少ないのではないでしょうか。
やはり会社員と言えども、上司や部門長はイケている必要があり、若い従業員の人生のお手本であってほしいです。仕事の見本というだけで上のポジションに就かせている限り、人材の外部への流動は止められません。
将来が不透明だから
何年か会社員をしていると、毎年の昇給額で5年後10年後のおおよその自分の年収ってわかりますよね。しかし自分の上司らが高い給料をもらっている感じがするのなら「よし、自分も頑張って早くあのポジションに昇進し給料を多くもらおう」というモチベーションになりますよね。それなのにイケてない上司ではその方のおかげで従業員のモチベーションまで下げてしまっている訳です。
その様なイケてない上司を存在させてるのはその方自身の責任が半分、残りは会社に責任があると思います。その様な人間をそのポジションに就けているからです。そうなると悪循環ですよね。こうなると給料の未来が見えない訳で不透明になってしまうのです。
終わりに
- 希望や未来が見える会社であれば従業員の流動は抑えられる
- 社内の役職者が若い従業員達の明るい未来的な存在になるよう会社は配慮する必要がある
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