上司に期待してはいけない?

職場、会社内

職場で何かあって困ったら上司に相談する、とありますが本当に上司はあなたを助けてくれますか?
良い上司ってどの様な上司でしょうか? 上司は必要ですか? 今回は私の今までの会社員経験から、上司の存在を考えてみたいと思います。

上司の役目

チームをまとめる

課長でしたらその担当する課全体をまとめることが求められます。ではこの「まとめる」とはどういうことかと言うと、その課内で処理されているそれぞれの業務が滞りなく進み、チームメンバーで問題を抱えないようにし、課内が上手く調和されている状況をつくり上げることかと思います。

部長であればその担当する部全体をまとめることは当たり前で、さらに会社方針を基に部門方針を打ち出し、部内に徹底させることも重要な仕事になると思います。また、部門の業績報告を部長の上司(会社規模にもよりますが、社長、担当役員、など)に毎月報告という役割もあると思います。

会社規模にもよりますが、日本企業における組織は外資系企業の組織と違い、非常に細分化されている様に思います。部や課が多く存在します。そして部と部の間、課と課の間でどちらが担当するのか曖昧なところがあったりして社内でもめたりしていないでしょうか。会社規模が大きくなるにつれて組織は厄介なかたまりになったりします。

チーム内で担当している業務の進捗の管理

本来であれば、部なり課なりでそれぞれの業務がどの様な状況なのかを上司は把握している必要があります。しかし実際は担当者を決めるのが上司の役目であり、あとは担当者に任せっきりのイメージもあります。例えば、部長が課長に「あの****は今どんな状況か?」と課長に聞くと、課長が担当者に「****の状況を報告してほしい」という会話が日常の社内であるのではないでしょうか。あまり良い組織とは言えない感想です。部内や課内をまとめているとは言い難いと思いますね。

チームメンバーのモチベーションを上げる

これは非常に大切です。部下のやる気をなくす上司は、上司として能力がありません。このことははっきりしています。部下の存在を認め、部下の能力も認識し、部下の人間性を否定するようなことは絶対にしてはなりません。

ある時は部下に厳しく接する必要もありますが、厳しく接することが出来ないというのは部下との日頃の人間関係が構築されていないからだと考えます。部下の手柄は部下に与え、「ありがとう」や「ご苦労様」の一言を添えてあげて欲しいと思います。

チームの業務実績を上の上司に報告

それぞのチーム(部や課)には目標があります。営業なら各顧客の売り上げ目標があるでしょうし、製造は工程内の不良を何%削減とか、購買ならコスト削減など。それら目標に対する達成度合いの報告を上司の上司に報告するのが管理職のひとつの仕事になります。未達成の場合は、原因分析とこの先どの様な計画で巻き返すのか、といった内容の発表になります。月ベースで報告しますが、会社によっては週単位の報告もあります。

部下目線で良い上司とは?

優しい、褒めてくれる

優しい上司で決して怒らない、感情的にならない。仕事を完了すると褒めてくれる。結局いつの時代も会社員は職場が安堵する場所だと理想的と思っているのかもしれません。それは理解できる部分もあります。1日の多くは会社で過ごし、拘束される訳ですから、この時間帯がすべて緊張の連続であれば精神も身体も持続が難しいからです。

こちらの要求や意見を聞いてくれ受け入れてくれる

上司の自分自身に対する理解を求めていることになります。確かに否定ばかりされると部下としても居心地の悪い職場になりますよね。部下を甘やかすことは良くないのですが、ここは上司の人を管理する能力の見せ所でもあります。残念ながら、私の経験では、あまりにも部下の言いなりになると、その部下も何か勘違いでもする様に間違った行動をとる可能性があります。ここは教科書に出ている能書きではなくビジネスマンとしてのバランス感覚が大切です。

人事査定が良い

いつも良い人事査定をしてくれるので、給料の昇給やボーナス査定が社内平均より上になり、会社員としてはありがたい。確かに私もこの様な上司は大歓迎です(笑)

辛い仕事を依頼しない

仕事の内容にはいろいろな解決要素(経験が必要、専門性が必要、人脈が必要、精神力が必要など)があり、上司は誰に任せることがいちばん効果的か考えているのが普通です。解決に苦難を伴うような仕事、例えば顧客とのトラブル、どう見ても激務なプロジェクトなど、誰でも担当したくない仕事は存在します。出来れば楽な仕事で毎日を終わらせたい、という気持ちもわかります。

でも考えてみると、上司からその様な仕事を任されないということは、上司から期待されていない可能性もありますよね。辛い仕事はやりたくありませんが、辛いからこそ会社員としてのスキルを向上させられるのも事実です。

会社として良い上司とは?

会社目標を達成する

そうですよね、当たり前です。どこの会社も各年度のはじめに事業計画を作成します。今年度は**%の成長をするとか、純利益**%にするとか、顧客満足度を**%上げるとか。これら会社目標は各部門に落とされ各部門もそれぞれの年度計画を作成し、達成することを目標に働くことになります。

『長』と名がつく肩書の方に求められるのは、まずはこの事業計画を達成させる計画力、行動力、管理力、忍耐力などになります。競合他社との競争に勝つことが事業推進の目的ですから仕方がありません。そして楽なことではありません。

トップの命令に逆らわない

これは日本企業だけでなく、外資系企業も同じかと思います。会社員は大変です。命令されたらやるだけです。

できない理由は考えず、できるために何をするかを考える

できない理由を並べる天才? のような人っていますが、これは実は会社から嫌われる部門長です。普通にやっていたらできないことを、知恵をしぼり、努力忍耐もあり、試行錯誤しながら、とくかく『どうしたらできるのか』だけを考える方は好まれます。でも、結局、結果が伴わなければそれもダメな訳で精神論ですまされる問題でもありません。

従業員のモチベーションを上げることが上手い

人間力というか、何か魅力的な方で、従業員達から「あの人がそういうなら頑張る」とか「あの人に言われたら絶対にやる」みたいな部門長は会社からも高く評価されます。

部下達との距離感も良く、部門長自身も仕事ができる方だと社内で認められています。部下達との接し方が上手く、ちょっと軽く声をかけてくれたり、労いの言葉などもかけてくれたりと、人の管理に秀でた能力を持った人物です。

最後に

  • 上司にもいろいろなタイプの人がいますが、部下との相性など人間関係に苦労されている方もいるのではないでしょうか。この人管理職に向いていない、という方も実際いますよね
  • 上司だって従業員だし、ご自身のことで精いっぱいな方もいることでしょう
  • 会社が求める部門の責任者と部下の求める上司像にギャップがあったりしますが、やはり各人はご自身の専門性とスキル向上に目を向けて会社勤務なさっていただきたいと思います

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