仕事はそれなりに出来るのに、組織内の人達から慕われないばかりに出世できない人を見てきました。会社で慕われる人にはそれなりの特徴があります。「慕われる」というのは、周りから好かれる、ということだけでなくて「あの人の様になりたい」と思われることだそうです。
ありきたりの内容なところもあると思いますが、私が今まで長い間会社員をしてきた経験から、慕われない人の特徴を書き出してみたいと思います。慕われない人の特徴を真似しなければ慕われる人になれると考えています。
仕事における態度
お断りの際にその人の美学を入れようとする人
社内行事や仕事上のお誘い(打合せ、出張、飲み会、など)に対して、都合上どうしても日程が合わない場合はお断りをすれば良いのですが、このお断りの理由に、いちいち何らかのその方の美学や哲学の様なものを無理やり入れようとして、変な言いまわしとなり、結果的に嘘をつくことになってしまい、それを聞いた人が不快な思いをすることになるケース。普通に「先約がある」「別件の打合せがある」など、正直に話せば良いだけなのですが。
面倒くさい人
会話がシンプルに終わりません。専門用語の多用、自分が知っていることは相手も知っているという前提で話してきます。相手との会話から結論に導くことはなく、ご自身の話したいことを話したがる傾向があり、周りから「できれば話したくない人」というレッテルを張られています。
ネガティブ思考な人
何に対しても『長所より欠点』、『得るものより失うもの』を思い浮かびます。結果、失敗を恐れ、チャレンジをすることはなく、出来ない理由を並べるのが超がつくくらい得意です。一緒にいて楽しくないです。
話しかけにくい人
結局話しかけづらい、というのはその人が暗い、元気がない、気分悪そう、などのオーラが体から出てしまっているからだと思います。やはり、健康そうで、気分が良さそうな方は慕われると思います。話しかけやすいから、その人の周りに人が寄って来るし、その人の周りはいつもにぎやかな雰囲気なのかと思います。
問題から逃げる人
部署内、チーム内で何かトラブルがあった場合、手を差し伸べるどころか、逃げるように距離を置きはじめ、自分は知らない、関係ない、という態度を取る。最悪なのは、ご自身が担当していた業務でのトラブルを上司に丸投げして、トラブル処理は上司の仕事だと言わんばかりの人。慕われる人というのは、困っている時に助けてくれる人です。誰かが困っている時の態度はその人の人間性がでますね。
リーダーシップが取れない人
リーダーシップが取れるか取れないかは重要になります。これは役職や年齢とは関係はありません。例えば、会議のファシリテーターとして、会議を上手くリードして進行していくことはその人のリーダーシップの質が現れます。当事者意識の高い人は自然とリーダーシップを取ることになると思います。
リーダーシップとは「仕切り屋」や「マウント」とは違います。リーダーシップとは、一方的なものでなく調和的でもあります。紳士的な態度、常に冷静であること、本題の軸からぶれないこと、判断が適切で論理的に説明ができること、リーダーに求められる要素ですが、良いリーダーは慕われる人であることが多いです。
チャレンジ精神のない人
毎日の仕事で、過去にやったことしかやらない。過去にやったことのないことは「やったことがない」と言って断ってくる。私は常々、『やったことないことをやってみることで会社員は成長する』と考えてきましたが、やったことだけを仕事にしていても、その方は少しも成長しませんし、周りがいつも同じことしかしない、と見定めてしまいます。
仕事以外での場面
雰囲気が暗い、元気がない人
挨拶が出来ない。こちらから声をかければ反応してもらえるが、積極的に率先して挨拶してくることはない。笑顔がなく、基本的に暗いオーラが出てしまっている。一緒にいるとき、会話がはずむことはありません。
「ありがとう」「申し訳ない」が言えない人
ありがたいと感じた時にお礼を口に出す、申し訳ないと謝りたい時は謝罪を口にする、といった基本が出来ない。そういった感情を口に出せないのか、そもそもその様な感情がないのかは不明ですが、感じが良いとは言い難いです。
人の悪口が多い人
社内の誰がどうの、人の悪口が多く出てくる。人の悪口を聞かされることは、自分も人の悪口を言っていることと勘違いされかねないので注意が必要です。
裏表がある人
相手の性別、年齢、社内の地位などで態度が変わる。これは他者評価に敏感な人間におきるもので、損得や利害関係感情が行動原理になっている様です。異性にモテたいから異性には優しかったり、上司の前では一生懸命な態度を取ったりします。
この手のタイプのタチの悪いところは「他人を自分の価値判断でランクづけする」ことがあげられます。他人を自分より上か下かランクづけしてしまうわけです。身勝手な判断によるランクが下だと見下すと、上から目線の発言になります。困った人です。人と平等に接することが出来ない人は人望もありませんね。
ユーモアが全くない
会社員とは言え、私の意見ではありますが、全員がエンターテイナーであるべきだと思っています。ユーモアはチーム内を明るくしますし、コミュニケーションを円滑にするものです。気の利いたユーモアは、その人のセンスの良さを感じます。ユーモアがなければ慕われることはありません。
KY(空気読めない)な人
その場の空気に相反することを平気でしてしまう人。正直、こういう人はそもそも社会性に欠けるわけで、同じ組織に居られるだけで不快であります。「空気が読めない」と書きましたが、実は本人の自覚がない場合がほとんどだと見ています。結局は自己中心的な性格で気が利かない、と言ったらお終いですが、そういった人になります。組織の中に居るわけですから、周りへの配慮が出来ないということは、一種の病なのかもしれません。
最後に
- 慕われるかどうかは周りが決めることですが、慕われない人にならない努力は必要です
- 慕われることは本人のためでもあります
- 慕われない人がいたら、悪いお手本として真似だけはしないことです
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