昨今、会社員(サラリーマン)は、良い思いをしているのでしょうか?
大手企業であっても、リストラの話は常にありますし、給料が十分に昇給をしているとは思えない感じがしています。今回は、私の会社員経験をふまえ、会社員という立場を考察してみたいと思います。
会社員は受難の時代?
リストラの現実
会社の業績が悪化すると自主退職者の募集をする場合や、場合によっては肩たたきに会い、割増し退職金等のオプションと共に職を失うことになります。リストラに関しては各会社員にはコントロール出来ない事であり、どうすることも出来ないという現実があります。特に高齢になって(50歳以上)職を失うと再就職が非常に困難であることが想定でき、例え再就職ができた場合でも給料が大幅に下がるケースもあります。
給料が上がらない
個人の成果で給料が極端に上がることはなく、会社全体の給与水準をベースに査定されるので、あまり給料が上がらないしくみに基本なっています。給料が上がる場合は、昇進時に期待は出来ますが、毎年ではありません。
時間の拘束
会社に束縛される時間は1日のほとんどになります。最近ではフレックスタイム制などを導入している会社もありますが、毎日がフリーという訳にはいきません。
通勤ラッシュ
『在宅勤務』という勤務形態が普通になった会社もあるかもしれませんが、見ていると未だに通勤ラッシュがあり、気の毒なくらい密集した電車内に突進していく会社員を拝見します。これは過酷な状況と思いますが、定時迄出社という会社員のひとつの務めであることに間違いはありません。
上司との相性
これ、相性が悪いと最悪な職場環境となります。上司を選べないのも事実だし、運まかせ的要素が大きいです。但し、相性の良い上司ですとモチベーションも上がり、専門性やスキルも向上し、社会人として大いに成長することが出来ます。
同期、先輩、後輩、部下達との相性
どんな小さな会社でも、会社組織の一員となった訳で、自分の取り巻く人間関係を悪化させない努力が必要です。但し、将来的に成功する会社員は、この部分が強いというか得意な感じがします。
職場や部署の移動
やりたくない仕事を担当しなくてはならない羽目になる場合があります。大手企業であれば、総合職は地方転勤の辞令は想定内の出来事です。
定年
例えば59歳時に、営業部・部長であった会社員が、60歳になった瞬間に肩書が無くなり、再雇用制度で65歳まで雇用が確保されたとしても給料が40%カット、半分以下になるケースもあります。60歳に到達した瞬間に全てを失う現実が待っています。
個人事業が楽な訳ないでしょう?
個人事業主は、非常に高いスキルが必要である
例えばフリーランス。2024年2月の段階で、クラウドワークスの登録者数が600万人に到達しているとのことです。これは登録者数の総数で各職種ごとの人数ではありませんが、だとしても相当な人数だと思います。何が言いたいかというと、同業者が多く存在し、その中で受注し安定した収入を得るためには、かなり高いスキルが必要になると言えます。誰でも簡単に出来ることではありません。相当な覚悟と努力が求められると思います。
また、個人事業は、お客様と直接やり取りすることが発生しますので、人間関係の構築が苦手な方は厳しいのではないかと思います。
ひとりで全てをこなす必要がある
孤独感を感じることがあるかもしれません。社内で相談する様なことが無いので、全てご自身で判断し決断する必要があります
定時、休日、等の概念は無くなる
受注した仕事を、期日内におさめる必要があり、このために深夜就業、休日就業が発生することが十分に想定されます。
時間の使い方は自由になる
と、思われがちですが、売れっ子の個人事業主は、お客様からの問合せも多く、会社員時代よりお客様中心の生活になり、ある程度の時間のコントロールは出来たとしても、多忙な毎日になることが考えられます。そもそもこの位の多忙さがなければ、安定した収入確保は困難ではないでしょうか。
収入は会社員を上回る
もちろんです。成功者だけが到達出来る領域となります。
ところで会社員の良いところは?
最大のメリット
時間の拘束はされますが、働きながらスキルを磨ける、というところにあります。この部分は皆さまも大切にされた方が良いです。この最大のメリットを上手く活用したら良いと思います。
福利厚生というものがある
健康保険、厚生年金、雇用保険、等を会社が対応してくれます。会社規模にもよりますが、財形貯蓄、社員食堂、健康診断、社宅、住宅手当、保養施設、等の恩恵を受けることが出来ます。
とにかく収入が確保出来る
休暇を取ろうが、サボっていようが、給料は支払われます。
社会的信用を得ることが出来る
住宅ローンや各種審査に通りやすいです。高い低いはあったりしますが、何と言っても安定した収入があるということになります。
仲間がいる
相談する上司、同僚がいる。孤立することがありません。但し、その職場内の人間関係が良好な場合ですが。
最後に
- 会社員で成功する方は個人事業(フリー)でも成功すると考えます。逆のパターンもしかりかと思います
- ご自身が群を抜くようなスキルを持っているという自信があるのでしたら、会社員を辞め、フリーになることも良し、起業することも良しと思います
- 一般的には会社員としてスタートし、スキルを磨きに磨き向上させ、会社組織内のある分野で一番の人間に成長して下さい。僅差ではダメです。ダントツを目指して下さい
- そしてダントツ一番に到達した時、会社員として会社に残るのか、転職してキャリアアップするのか、独立し起業やフリーになるのも良いかと思います
- きっとですが、ダントツ一番になった貴方を必ず誰かが見ていますので、その領域に達すると人生はひらけてしまうものです
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