就活生の皆さんへ

就職

大学のゼミや研究室の卒業論文もあり、落とした必須科目の単位を取らないと卒業できない、クラブ活動もあるし、バイトもある、などいろいろ大変な3年生、4年生ですが、今の時代は3年生の夏頃から就職活動はじめるのでしょうか? 今の大学生は大変だな、というのが私の感想です。

大学生活の1/3近くを就職活動に費やということでしょうか? なんというか、すごく不思議な変な気持ちです。大学というところは就職活動のために通っているようにも感じてしまいます。しかし、私の経験ですが、最初の会社というのはその人の人生に大きく影響を与えます。ですから、就職活動は本当に重要で大切なイベントであることは間違いありません。

誰だって不安です。理由は簡単です。就職活動というものが未経験だからです。学生時代にアルバイトをしていた、というのと企業の正社員に応募するのとではプレッシャーは全く違います。今回は事前に就活生の皆さんが、どういった不安になることを知っておくことで、不安に対する予防になるかと思い、いろいろと記述してみました。

応募企業に対する振る舞いが大切です

自分のアピールポイントが見当たらない

おそらく学生の皆さんは、自分のアピールポイントは「他人より優れているところ」と解釈してしまっていないでしょうか。これはそういう質問ではなくて、あなた自身の性格をアピールポイントとしてどの様に表現されるか、という質問になります。人との比較を問われているのではありません。

あなたがもし「マイペースな人」なら「自分のペースで落ち着いて仕事を進める」とか「周りの雑音が気にならないで仕事を進める」と表現して良いと思います。また、もしあなたが「喜怒哀楽のはげしい人」なら「喜びをチーム内で分ちあえることができる」「辛いことをチーム内で励ましあう」のように表現して良いと思います。

要はご自身の性格キャラに対して、良い解釈をして、前向きな解釈をして、それをアピールポイントにして良いということです。また、『自分のアピールポイントはあるものの、それが応募する企業の求める人物像として適切かわからない』という不安な気持ちにもなるかもしれません。しかし、こればかりはウソをついても面接などで見破られてしまいますから、正直に表現して良いと思います。なぜなら、残念ながら企業との相性という現実は存在します。就職活動においては、こちらがコントロール出来るものと出来ないものがあります。こちらがコントロール出来るものに集中し、あとは祈るしかないのも現実的なところです。

志望動機が思い当たらない

これは正直、重症です。各企業がいちばん重点をおいて見てくるところです。何としてでも頑張って思いついて下さい。これも前記のアピールポイントに似ている部分があるのですが、あまり生真面目に思い悩むものではありません。私が何を言いたいかというと「会社員になって、本音はそう思っていなくても目的達成のために、そう思っているふりができなければ一流とは言えない」ということです。よって、必ずしも志望動機というものが全て本音で語る必要はありません。

ものごとを成就させるための振る舞いや思いやりは社会人にとって大切です。企業側が志望動機の内容に期待しているのは「志望動機という記述内容に振る舞いがどれだけ書き込まれているのか」を見ていると考えています。振る舞いとは、会社員的には処世術という表現に置き換えられるかもしれません。

あなたの本音が「商社ならどこでも良い」、「自動車業界ならどこでも良い」、「正社員ならどこの会社でも良い」でしたら、それは全て正解です。但し、その本音を応募企業で見せてしまったら、それはNGです。

「どうして貴社でなければならないのか」「貴社のどの部分に魅力を感じたのか」、これら全てに本音を記述する必要はありません。そう思っていなくても、いかにもそう思っている、考えている、という応募企業に対するあなたの振る舞い、もしくは思いやりを表現すればよい、と解釈して下さい。

それにしても応募企業の勉強はしないといけないので、下記項目を検討すると良いと思います。

  • 会社説明会の参加
  • OB・OG訪問
  • インターンシップの参加
  • 応募企業のホームページの確認
  • 応募企業の取り扱う商品、サービスの利用

これは私の考えになりますが『応募企業のどこに魅力を感じるのか』についてですが、一般的には、その応募企業の「事業内容や商品、サービス」、「社風、カルチャー」を起点に記述すると良いと思います。ちなみに「福利厚生」に魅力を感じるのは止めておいた方が良いと思います。

面接では「同業他社でなくてなぜ当社を志望するのですか?」と聞かれると思います。「事業内容や商品、サービス」を軸で志望動機として記述した場合は、「社風やカルチャーが会社説明会、インターンやOB・OG訪問で他社と違うことを知った」と答えれば良いと思います。逆のパターンもしかりです。

やりたいことがわからない

まったく問題ありません。そのうちきっと見つかると思います。言い方をかえてしまうと「やりたいことがわからない」というのは「何でもいい」ということです。悩む必要はありません。とにかく内定をいただいた企業に入社すれば良いだけの話です。但し、前途の様に、応募企業の方に「やりたいことがわからない」と言ってはダメです。「何でもやります」もひとつの回答です。

不安な気持ちは理解できます

不合格通知くらいで落ち込んでいられない

と、見出しに書きましたが、誰だって不合格通知を受け取って良い気持ちはしません。でも、こうだったらどうでしょうか。応募した全ての企業から内定通知がきた。これも困ります。どこの企業にも面接で第一希望だと言っておいて、1社以外にお断りを入れなければいけないのも結構しんどいですよね。

私は外資系企業に35年以上勤めてきましたので、海外の学生の就職活動を少しだけ知っています。彼らは、大学在学中にインターンシップの様なかたちで(普通に給料もらえます)、例えば1年間どこかの会社で働いたのち大学に戻ったりして、それから卒業します。ですから4年間で卒業する方は少ないのかもしれません。しかし、在学中にいったん「社会人とは」「会社とは」を体験できるので、この部分は日本の大学生と大きく違う点になります。

日本の大学生の就職活動は「社会人とは」「会社とは」を学ぶ場と勝手に解釈しています。実は、会社員になった後のことを考えると、この不合格通知の様なものを受け取ることが時としてあります。例えば、ある商談で同業他社に先を越されたり、ある成立直前の商談がキャンセルになったり。しかし、会社員は落ち込んで寝込んだりはできません。どうやってリカバーするのか、この失脚分をどこで回収するのか、次の手を即時打つ必要があるのです。会社員になった後のことを想定した予行練習だと解釈すればいいのです。

実際、どんなに優秀な学生でも不合格になる場合が多々あります。これは会社カルチャーに合わない人物と判断された場合などが該当すると思います。こればかりは仕方がありません。相性の問題です。そもそも、100%パーフェクトな学生なんていませんし、ある程度エントリーすればある程度の不合格通知を受けてしまうことになるのです。

自己分析が不十分だった?

自己分析とか言いますけど、就職活動において私はそんなに重要でないと考えています。「重要でない」という意味は、そんなに思い込む必要はない、という意味です。そもそも自己分析と内定がどれだけ関係しているのでしょうか。自己分析の不十分さではなくて、前記の「志望動機が思いつかない」のところで記述させていただきましたが、そう思っていなくてもそう思っているという応募企業に対するあなたの振る舞い、もしくは思いやり欠けていた、ということだと思います。就職活動は、企業と学生のだまし合いの場と解釈しても良いのではないでしょうか。きれいごとばかり並べたって解決はしません。但し、内定を取るための努力、戦術は怠ってはいけません。

何社にエントリーすれば良いのか

10社とか20社とか、数で決めるのではなくて、例えば「商社希望」の方は商社だけエントリーしていけば良いのかと思います。但し、商社といっても本当に多くの商社がありますので、業界の勉強は必要だと思います。「自動車関係希望」の方は自動車メーカーを主軸とし、自動車専用部品メーカーも視野にいれたら良いと思います。

これは私の考えですが、エントリーシートの中にはどの様に記述して良いのか全く理解ができないものがあります。その様な企業はエントリーすることをあきらめます。逆にエントリーシートが書きやすい企業もあります。エントリーシートとの相性で決めるのもアリかもしれません。

面接の恐怖

面接は実はたいしたことはありません。質問に答えれば良いだけだからです。その質問はあなた自身への質問です。但し、何が戸惑うかって、応募企業の面接担当されている年上の方との接し方、どの様に話したらよいのか、といった緊張かと思います。

就職活動中の学生の方たちはクラブ活動などで、自分たちの上級生、アルバイト先での先輩や社員の方などが主な年上の方とのおつき合いの経験と思いますが、企業の年上の方とのおつき合いに慣れていないことが恐怖感の根本だと思います。

面接に対する主な対策は、別のブログ(面接で採用側は何を見ているのか)を参考にしてみてください。

面接の注意点は、

  • あまり大声で話すとマイナスされる可能性があります。適切な音量で話すことです
  • 早口やゆっくり話すも良くありません。面接官のテンポに合わせるのがいちばんです
  • 自信満々に回答するのも実はあまり良くありません。できるだけニュートラル感を出した方がフレッシュマンに見られやすいと思います。能ある鷹は爪を隠すです
  • わからないことを無理して答える必要はありません。「わかりません」と回答して良いと思います。また「わかりません」の後に、「私の勉強不足でまだ未熟さを感じましたので、改善していきたいと思います」と、前向きなコメントも良いと思います

最後に

  • 最初の会社は人生に大きく影響するので大切です
  • 就職活動は不安や緊張でいっぱいです。でもそれは初めてのことだからです。全員同じです
  • 不安になった時は、先輩や友人、就活専門エージェントに相談してみるのも良いかもしれません
  • 就職活動が皆さんの将来のために、良い経験や思い出になりますように願っています

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