サラリーマンという職業を辛いと考えている人、これ以上耐えられないと考えている人、向いていないと思っている人、人それぞれとは思いますが、多くのサラリーマンがサラリーマンという職業をネガティブに解釈している様に思います。
私個人はどうかと言うと、職業はサラリーマンしか知りませんし、サラリーマンのネガティブな部分もありますが、私の場合はサラリーマンという職業に対してはポジティブな考えが多く、色々と苦労や困難もありましたが、結局はサラリーマンとして良い思いをしてきた人のひとりなのかと思っています。
今回は、ご自身がサラリーマンに向いていないと考えていて、サラリーマンを辞めようと思っている方に、その前にもう一度冷静になってみてほしい、という内容になっています。
サラリーマンの良いところ
簡単ではありますが、サラリーマンの良いところのおさらいです。
給料をいただきながらスキルが身につく
時間の拘束はされてしまいますが、給料をもらいながら仕事のスキルを磨ける、というメリットがあります。これは非常にありがたいと言えます。このスキルを磨くことは、その勤務している会社で有利になりますし、転職に役立つかもしれません。もちろん、そのスキルによっては将来独立することも可能になります。
福利厚生というものがある
健康保険、厚生年金、雇用保険、健康診断、等を会社で対応してくれます。会社規模にもよりますが、財形貯蓄、社宅、社員食堂、住宅手当、保養施設、等の恩恵を受けることができます。
収入がある
休暇を取ろうが、サボっていようが、仕事の成果がでなくても、毎月の給料は支払われます。
社会的信用を得ることができる
低いと不満があるかもしれませんが、それでも安定した収入があります。住宅ローン、他のローン、各種審査に通りやすくなります。
サラリーマンに向いていない人
ところで、もしあなたがサラリーマンに向いていない人であれば、そのままサラリーマンでいることが苦痛でしょうから、とっととサラリーマンを廃業して違う方法で生活を確保していくことを考えなければなりません。しかし、サラリーマン以上の収入をサラリーマン以外の職業で得ることは、相当の覚悟、努力、忍耐、そしてスキルが必要であることを言わせていただきます。その結果、並の人(ほとんどの人)には無理だと考えています。
協調性のない人
サラリーマンは会社という組織の一員であり、ひとりで完結する仕事はひとつもありません。チームの一員として、同じ目標を持ち、その目標達成のために皆と力を合わせ業務を行っていきます。もちろん個人の力量、スキルといったものは重要なのですが、組織と言う団体調和を乱すことは許されません。
協調性のかけらもないという方は、サラリーマンという職業は無理だと断言できます。とっととサラリーマン以外の仕事を、と言いたいところですが、どの様な職にせよ、この協調性という社会性は非常に重要な要素であり、社会生活を営む上で必要な能力になります。フリーランスといっても、人との関わりは避けられません。例えばフリーランスとして職を得るために、フリーランスの登録をクラウドワークスにする場合、登録企業の方を無視することは出来ません。実際にお客様からの問い合わせにも、フリーランスであれば直接ご自身が対応することになります。お客様はひとりではありません。多くの色々なタイプのお客様とコミュニケーションをしていくことになります。
なので、この協調性のない方が、サラリーマン以上の収入をサラリーマン以外の職業で得ることは、ほぼほぼ無理かと思います。
毎日同じことの繰り返しが無理な人
毎日同じことをしていて安定した収入があるのだから、サラリーマンは楽な職業だと言えると思いますが、通勤をする、朝礼をする、会社規定に沿った業務プロセスに従う、会社指定のフォーマットに情報を記入する、会社のERPシステムを使用する、等々。この様な多くの決まりごとに従うことで、時間拘束されることと合わせ、自由度という観点からサラリーマンが苦痛と感じる人がある一定数いるかもしれません。
この様な方は、確かにサラリーマンらしさにストレスを感じるわけですから、サラリーマンで何かスキルを身につけ、ある程度のところで何か個人事業を始めてみるのもひとつの手段かと思います。但し、思い付きや感情的に行動をしてしまうことはリスクが高くなると考えます。計画を立て、落ち着いて実行をしていって下さい。
自分の進め方で仕事がしたい人
会社での仕事は好き勝手にすることが出来ないことが多々あります。仕事の進め方、やり方を標準化することによって誰が引き継いでも、または誰が担当しても同じ様な質のアウトプットが期待されているためです。
『自分の進め方でやりたい』ということは、ある部分その人だけのやり方、その人でないと出来ないやり方となり、サラリーマンの仕事のスタイルではなくなってしまいます。そういうことで、自我が強かったりする性格の方は、サラリーマンは向いていないことになり、独立して個人事業を開始する方が良いのかな、と思います。自我が強いということは、目標達成に向かって前進する強い志しがありそうなので、独立して個人事業をスタートさせることに向いている性格かも知れません。
その会社との相性が悪い場合もあります
本人は「サラリーマンに向いていない」と勝手に自己判断していても、実はその会社との相性が悪かったりする場合があり、転職することによって問題が解決する場合があります。
例えば、
- 人から指示されるのが嫌だ -> 違う上司なら大丈夫
- 無駄な仕事が多いと感じる -> 違う職場は無駄がないプロセス
- 古い慣習が無理 -> スタートアップの会社では無い
- 仕事をしてもやりがいを感じない -> 違う職種だと感じる
- 柔軟な働き方をしたい -> 違う会社ではフレックス制、在宅勤務あり
最後に
- もう一度記述します。サラリーマン以上の収入をサラリーマン以外の職業で得ることは、相当の覚悟、努力、忍耐、そしてスキルが必要であることを言わせていただきます
- サラリーマン時代に毎日がうつ状態だった人が、個人事業主になった途端から毎日が楽しくなる場合があります。これは本当に性格的にサラリーマンが向いていなかったケースです
- 『サラリーマンに向いていない』と思っていたら、『何をやってもダメ』であった場合があります。ご自身の努力を怠り、ご自身の職業に責任転換していたらいけません
- 『サラリーマンに向いていない』と思っていたら、転職によって解決するケースもあります。今一度、ご自身で冷静に考えてみて下さい
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