大手企業への就職か、中小企業への就職か

就職

ご自身のやりたいことが明確であれば、会社は規模ではなく仕事の内容で決めることになるので今回のテーマとは無縁かと思います。しかし、私自身もそうでしたが、新卒時もしくは若い時期に特別なビジョンも無く、何をしたら良いのか、どの様な職種にしたら良いのか、などと漠然としている方もおられるのではないでしょうか。その様な方達へ何かのヒントになれば幸いです。

仕事に何を求めますか? やりがいは何ですか?

会社名というブランドが欲しい方

仕事の種類、業界は何でも良く、何でもやりますの方。但し、有名企業に就職し、有名企業の社員になりたい。これはこれでひとつのパターンとして理解できます。この場合は大手企業への就職になりそうです。しかし有名企業への就職は簡単ではありません。かなりの応募者数があるでしょうから、この競争に勝ち抜く必要があります。是非チャレンジしてみて下さい。

チームプレーを好む方

チームプレーを好む方は大手企業向きかもしれません。例えば、あるプロジェクトのメンバーになり、いろいろな部署から選抜されたチームの一員になって、チーム全員が同じ目的に向かうイメージです。個人で業務を遂行するのではなく、他のセクションの人とからみながら進めていくこともあるでしょう。中小企業ですとその様な進め方はあまりないかもしれません。

お客様から感謝されたい方

お客様の笑顔を見るとうれしい、お客様から「ありがとう」を言われるとうれしい。このような方は直接お客様と接するサービス業が良いかと思います。そもそもビジネスには2つのパターンがあり、B to B(Business to Business)は企業間取引、もうひとつがB to C(Business to Customer)の消費者との取引になりますので、消費者取引をする会社に就職することをお勧めします。あまり大手、中小は意識しなくても良いと考えます。

仕事を通して成長したことを実感したい方

どの様な時に成長を感じるかは各人によって違うかと思いますが、業務において個人の裁量が多い中小企業の方が良いかもしれません。大手企業は業務が細分化される傾向があり、また先にも触れましたがチームで行動するケースが多く、ある部分、個人の手柄が埋もれてしまう場合がありそうです。

責任のある仕事を任されたい方

大手企業の仕事は中小企業のそれに比べスケールの大きいものが多いと思います。よって、例え個人の裁量が少ないにしても、そのスケールの大きい仕事にやりがいを感じることが出来ると思います。一方、中小企業は個人の裁量が多い訳なので、結果、会社の中での責任も大きくなりますから、ここにやりがいを感じることも出来ますよね。各人によって違うのではないでしょうか。

新しいことに挑戦をしたい方

何に「新しい」を感じるかによると思います。例えばご自身が今までにやったことがないに新しさを感じるのか、世の中に今まで存在しないことに新しさを感じるのかということです。前者の方は企業規模はどちらでも問題はないと思います。後者の方はベンチャー企業なんていかがでしょうか。

大手企業の特徴

会社のネームバリューがある

社会的信用が高くなり住宅ローンの審査などでは有利になることがあります。また、会社の看板で仕事が出来ますから、取引先との商談で有利に働くこともありそうです。但し、個人の能力というより会社のネームバリューで色々なことが出来てしまう場合があり、このことを楽しくないと嫌う人もいます。

福利厚生が良い

ほとんどの場合充実しています。家賃補助や保養所、食事手当、企業年金、等々。同じ会社員なら福利厚生の良い会社に行きたい気持ちは理解できます。特に家族のある方にとってはありがたいことでしょう。

給与水準が高い

やはりこの部分は強いと思います。日本の平均給与を下回ることは無いかと思います。確かに魅力的です。

社員数が多い

当たり前ですが社員数が多いので人間関係で嫌な思いをすることもあるかもしれません。また、出世のライバルが多くいることもあげられます。組織も大きくなりますからスピード感に不満を持つ方もいるかもしれません。社員数が多いので誰が何をしているのか全くわからないこともあります。

人事異動があります

特に総合職では、国内転勤、海外赴任、部署の移動などの可能性大です。これらを受け入れられないのであれば大手企業への就職は避けるべきでしょう。総合職でない採用であれば避けられるかと思います。

中小企業の特徴

社員ひとりの仕事の幅が広い

会社規模の大小に関係なく社内の組織機能はどの会社もほぼ同じです。例えばメーカーなら、営業、開発技術、生産、品質保証、経理、総務などです。大手企業の場合、それぞれの組織に多くの社員が勤務していることになります。ある中小企業の経理部は3人ですが、ある大手企業は100人という様にです。組織の人数が多いと業務内容は細分化されます。なので中小企業の方がそれぞれの業務に対しひとりの社員の関りが多く(幅広く)なるというものです。

社員数が少ない

その結果、各社員の社内での扱いは大切にされる傾向があると思います。大手企業ではその担当者の代わりはいくらでもいる訳ですが、中小企業ではそうはいきません。アットホームな人間関係が期待できるのかなと思います。当然、出世の可能性は大手企業より増すことになります。組織内の決定に対するスピードは速いです。

経営層と近いところで仕事が出来る

会社事業を身近に感じながら仕事が出来るので、やりがいに感じることが出来ると思います。また、経営の将来像や方向性を肌で感じやすい職場とも言えると思います。

最後に

  • ご自身が何をやりたいのか良くわからないようでしたら大手企業を目指すのもひとつの考えです。大手企業なら入社後配属先を変更することも可能でしょうし、人事制度も充実していますので各種教育制度を上手く利用することも可能です。働きながら将来を考えることもありかと思います。
  • ご自身の成長を早めたい方は中小企業をお勧めします。やはり個人の裁量が大きい部分は魅力的ですよね。
  • また、アットホームさを好む方も中小企業が良いと思います。大手企業ですと会社規定がはっきりしていますが、中小企業は割とフレキシブルに各社員の事情やわがままを理解してくれるかもしれません。
  • 人間関係の構築が得意、チームプレーヤーの方は大手企業が向いているかと思います。
  • しかしながら、仕事というものは会社規模だけで決めるのではなく、その会社カルチャーであったり、ご自身の興味であったりで決定されることをお勧めします。

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