私が見てきた転職で成功した人の態度や行動を書き出してみたいと思います。
転職で成功した人の特徴
職務経歴にはストーリー性が必要
ある方の経歴です。1社目が営業、2社目が経理、3社目がカストマーサービス、4社目が営業、5社目が総務。それぞれの会社で在職期間が2年から4年程度。この経歴を見てどう思われますか?
別の方です。1社目が電機メーカーで資材購買、2社目が医療機器メーカーで資材購買、3社目が機械メーカーで資材購買。それぞれの会社での在職期間が、4年から6年程度。こちらはどうでしょうか?
職業は人生設計に大きく影響します。転職を人生で一度も経験しない生き方もありますが、転職をする際必ず必要なものが『職務経歴書』です。ここには社歴、職歴が記述されますが、そこにその人の職業観だったり、人間性まで反映してしまいます。転職というものが思いつきなのか、計画的なのか、採用側はその候補者の職業に対する考え方を気にします。
職務経歴書はその人の足跡です。業界や職種に一貫性のない経歴は注意してください。採用側を説得するストーリーが必要です。思いつきや、気分で何となくで職を変えてきたという印象は良くありません。
転職動機がポジティブ
ご自身の人生設計の中で、仕事というものがどういう位置にあって、ご自身の「~を達成したい」という目的が職業という手段とつながりがあると、その人の職業観が理解されやすく採用側から見て好感度が高くなります。
転職という機会を利用して、何を達成したいのかが明確で前向きな回答をもらえると採用側もうれしくなります。そしてそういった方とご一緒したいと思います。
例えば会社が倒産して仕方なく転職をしなくてはいけないケース。会社倒産が転職理由は間違っていませんが「残念ながら会社が倒産してしまいましたが、この機会を利用して~にチャレンジしてみたいと考え。。。」の様な感じです。『倒産』と言うとネガティブな言葉なので、ネガティブワードをポジティブワードに変換した回答をすると良いと思います。
武器になるスキルがある
当たり前な話です。スキルがなければ良い転職はできません。人気企業ですと、ひとつのポジションに多くの応募があります。書類選考を通過させるためには他候補より優れた専門スキルが必要になります。
前の会社の不平不満を言わない人
中途採用の面接で転職理由を聞くと、現在勤務している会社の悪口、不平不満を言う人がいますが、これ私はNGです。本当の理由であっても、その場所に不適切な発言は避けるべきです。何年も会社員していて、この様な言動をするようでは社会人として失格と判断してきました。
そもそもその様に不平不満を言う会社に、どうして入社したのでしょうか。全て自己責任な訳です。ご自身の自己責任としての入社判断を本人はどの様に評価しているのでしょうか。採用面接の場では、ポジティブな話で統一するようにして下さい。これも一種の社会人マナーと思います。
転職の目的達成のための妥協ボーダーが明確
まず転職の目的が明確である必要があります。そしてその目的を達成するために、条件面でどこまで妥協できるかを事前に決めておくことは大切かと思います。例えば転職の目的を「~という職種について~というスキルを身につけたい」とすると、条件面の妥協ラインは「最低年収は現状維持」の様になります。完全にすべてがこちらの要求に一致するような場合が理想ですが、現実的に難しいところがあったりします。転職の成功は目的達成にありますので、この部分にズレが生じない姿勢が必要です。
円満退社できること
これも大切です。いつどこで前の会社と関係が発生するかもしれませんし、そして円満に退職してくることは社会人としての器でもあります。
最後に
転職成功のカギは、
- 職務経歴にはストーリー性が必要
- 転職動機がポジティブ
- 武器になる専門スキルがある
- 面接時に前の会社の不平不満を言わない
- 転職目的の達成のための妥協ラインをもつこと
- 円満退社できること
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