無能な人は会社員には不向き

会社員の日常

私は会社員しか経験がないので、会社員でない人が会社員をどの様に見ているのか、少し興味があります。成果が出なくても給料が支払われる、休みたい時に有給が取れる、残業代がでる、など「楽な職業」と思われているのでしょうか。以前『会社員は無能な人向けの職業だ』みたいな内容をネット上で見たことがあるのですが、私はそのように思いません。

私が考えるに、会社員をやり切る能力、会社員として良い思いをするためには、有能な方でないと達成が出来ないと考えています。無能な方は何をしてもダメかと思います。今回は、会社員がどれだけ能力が必要か記述してみたいと思います。

会社規則に従う能力

出社時間は決められている

適当な時間に起きて、適当な時間に会社に出社するなんて出来ません。ほとんどの会社では出社時間が決められています。この決められた時間までに出社するために通勤ラッシュと共に会社に向かいます。

毎日同じ時間に会社に行けば良いだけだから簡単そうに見えますが、この様なルーティンな行動を繰り返すことが出来るためには、ある一定の能力が必要になります。習慣化させ行動を繰り返すためには忍耐力が必要になります。この忍耐力が欠けている人はすぐにストレスを感じることになります。忍耐力がある方というのは自己コントロールができているわけで、これは知能の高さを表していると考えます。

会社組織の一員

会社という所は組織として業務を遂行する場所です。個人行動がほとんど許されることはありません。ある意味、この規則に黙って従っていれば良いわけなので、一見楽な様に思われるかもしれませんが、これが結構大変です。人間は十人十色と言われたりしますが、各人が全て同じ考えではありません。会社、組織の方針や方向に合せる必要があります。これは人間の持っている集団的行動の能力を発揮する必要があり、実はこの能力は有能な人ほど高いわけです。

自己主張の繰り返しばかりの人を見かけたりしますが、正直、知性が高そうには見えません。能力の高い方は、この自己主張も集団的行動のなかで上手に処理しています。この能力はリーダーシップにもつながっていくのかと思います。

組織化する(オーガナイズする)

例えば何かの総務的な会社行事の知らせ(健康診断、火災訓練など)を全社員に連絡をするとします。現在ではeメールがあるので、全社員にその様な知らせが一斉に配信されたりするかと思います。この様に、関係者全員に連絡を確実に入れ、全員に理解させることを社内又は、関係者をオーガナイズすると言います。

このオーガナイズする能力は簡単な様で難しいと考えています。社内会議の進行役がこのオーガナイズする能力がないと締まりのない会議になります。会議の冒頭に目的を明確にして、上手くゴールに導くことは進行役としてだけでなく組織の中で働く社員として有能であること間違いありません。

業務を遂行する能力

期日を守る

期日までに与えられた仕事を終了することは会社員として非常に重要なことになります。ダメ社員は期日までに終わらすことが出来ないこと多々あります。期日が守れる能力は、計画性に優れているからだと思います。与えられた仕事の期日から逆算し、その仕事の終了までのプロセスを把握し、「何をいつまでに終わらす」という計画を描けることと、その計画を達成する有能さが求められます。これ、無能な方には到底出来ません、と断言させていただきます。

競争社会に生きる

まずは社外ですが、同業他社との熾烈な競争に勝たない限り、受注をいただくことは出来ません。値段で勝負するのか、性能やサービスで勝負するのか、いずれにせよ、ほとんど不可能なことを可能にしていく努力なしに、その業界での地位を得ることは出来ません。常に改善と進化についていくためには有能である必要があります。

社内にも競争があります。出世競争になります。同期の中で誰が早く昇進出来るのか、先輩を抜かして昇進するのか、後輩に昇進され抜かれていくのか。結局はこの出世競争に勝つためには、日ごろの仕事での成果、会社利益への貢献、新規顧客開拓、新製品開発など、毎日が戦いであります。そして、この戦いに勝ち抜いていくためには、日々の努力、学習、挑戦、健康管理も含め、無能な人間には絶対に不可能な内容になります。

自分のスキルを向上させる

まずは仕事を通してご自身の専門分野を構築する必要があります。何のエキスパートとして、そして会社員として、これから先、仕事をしていくのかということになります。ご自身の専門分野を決定したら、スキルを向上させてその道のプロにならなくてはなりません。高い専門性の知識、経験があれば将来の転職にも有利に働きます。

もちろんご自身の社内での立場を有利にしたいのなら、とにかく何かのスペシャリストになり、社内で一番になって下さい。そうすれば社内で冷遇されることは絶対にありません。しかし無能な方ではかなり難しい課題かと思います。

人間関係

これは会社員にとっていちばん難しいものかもしれません。職場にはいろいろなタイプの人間がいますので、そういった人達と上手く調和しながら組織の中で仕事をしていく必要があります。

でも、そうは言っても苦手な上司、苦手な後輩や先輩の存在はあるのかもしれません。そこをどの様にくぐりぬけていくのか、ひとつの会社員の処世術だと思います。人間関係の問題があるにせよ、円満にものごとを解決していくために能力が必要です。

いずれにせよ、これは私の考えですが、他人に気が行く(意識する)というのは、まだまだご自身の仕事やスキル向上への集中が足りないのではないかと思うのです。周りの人が気にならなくなるくらいご自身に集中して成長していただきたいと思います。ちなみに、ご自身の仕事やスキル向上への集中が出来ないくらい酷い人間関係なら転職しても良いと思います。

最後に

  • 会社員として組織に属し仕事をしていくためには能力が必要です
  • 会社員として専門性を高めていくためには能力が必要です
  • 会社員の特権を全て満喫できるためには能力が必要です

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